AiRE DESIGN STUDIO

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東京、下町cafe探訪



最近、素敵そうなcafeを見つけてはぶらぶらしに行くというのが日常の一コマになっている。
カフェで時間を過ごすというのは、スペインで生活した時に染み付いたものだ。


誰かと話したり、一人で本を読んだり、眺めているだけで居心地の良い場所。


そんな最近行った下町のカフェを紹介。



□金魚坂/本郷

東大赤門のすぐ近くにある、創業350年という金魚屋さん。
店舗の一部を改装してcafeにもなっている。

店内は吹き抜けの空間と、屋根裏部屋のような2階から成っていて、
どちらも印象的な空間。

オススメは黒カレーと中国茶。

外のガレージにはいけすがあって、金魚釣りもできる。
意外とにぎわう金魚釣り。人々も楽しそう。


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【店内のガラスに施された、かわいらしい金魚のレリーフ】

□Spice cafe/押上

小さな町並みにひっそりと佇む緑に覆われた建物。
路地のような入り口を進むと、ジブリにでてきそうなお店が待っている。

お店の名前の通り、スパイスを効かせたカレーが美味しい。
こんなに優しい味のするカレーを食べたのは何時振りだろう。

お店は昼も夜も予約でいっぱいとのこと。
ギャラリーも併設。



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【路地のようなエントランス】

□天真庵/押上

Spice cafeから30秒も離れない所にあるカフェ。

店内はレトロで落ち着いた雰囲気で、何時間でも居られそう。

このお店が面白いのはお蕎麦が食べられるところ。
もちろん美味しいコーヒーも飲める。


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【渋みを感じる看板と暖簾】



どこかに自分のお気に入りの場所を見つけると、その街がぐっと好きになる。




―taku―
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by goro0124 | 2009-09-24 18:50 | etc

スペイン回想録1:ultimo noche en España



スペインで過ごした時間は本当にあっという間で、ブログを更新する時間もあまり無かった。

今振り返る、スペインでの日々。
素敵な断片たちを、色褪せない内に書いておこうと思う。


インターン最後の夜。

事務所スタッフの一人に、カタラン人(スペイン・カタルーニャ出身)のサルバドールがいる。
年齢は僕と同じ25歳。彼の村で今夜ジャズフェスティバルがあり、一緒に行かないかと言う。彼の友人が出演するらしい。
JAZZ。その言葉を聞いただけで、僕は居てもたってもいられなくなる性分なのだ。迷わず行くことにする。


サルバドールの車で事務所のあるオロトから北に約1時間の所にある、彼の故郷へと向かう。
車に乗り込んだのは、サルバドールと、その彼女、インターン生のドイツ人のジャニン、そして僕の4人。
サルバドールの彼女(名前はなんだったけ)はスペイン人にしては珍しく落ち着いた性格の持ち主だ。サルバドールも同じく落ち着いた人柄。スペインでも地域によって人柄というのがあり、バルセロナを含むカタルーニャ地方の人々は真面目で落ち着いた性格らしい。日本人にとっては、彼らみたいな落ち着いた性格の人は一緒にいて過ごしやすい。
もちろん、陽気なスペイン人もとても素敵なのだけれど。

行った先に待っていた、Peralada(ペララダ)の村。
おそらくペララダは、僕がこれまで訪れた村の中で一番美しい村だった。
そしてそれは、スペインで過ごした中で、一番美しい夜だった。


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ペララダは人口1500人ほどのとても小さな村で、中世の城郭や街並みがそのまま残る場所だ。
バスもほとんど走ってない村には、観光客だってほとんどいない。そして、それがまた良い。

村に着くと、サルバドールのお母さんが僕たちを温かく迎えてくれ、ビールをごちそうしてくれる。
フェスティバルと言っても、公園のような広場に簡単な客席が80席ほど設えられたもので、“村のお祭り”というイメージの方が相応しい。
お客さんは数十人ほど。ステージはもう始まっている。


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僕が驚いたのは、小さな村の祭りにも関わらず、演奏しているジャズバンドはとびきりに上手だったということだ。
メインのボーカルは紫のドレスを着た若いスペイン人の女の子で、英語でシャンソンを歌っている。
そしてその姿がとてもかわいらしい。スペイン語で言うならば、“muy guapa”(=so cute)というとこだろう。

“I love Paris every morning”

と、軽快な伴奏に合わせて響く歌声。

肌に触れる7月の夜風はとても気持ち良く、客席のお客さんも皆幸せそうに聞いている。


小さな村の小さなお祭り。
お客さんがたくさん来るようなものじゃなくても、そこにはちゃんと楽しんでいる人々がいて、満ち足りた時間がある。
日本の地方を思うと、とてもさびれている哀しい現状がある。
けれども、スペインでは地方の方が人々が元気で、生活が豊かなのだ。



ジャズライブもそろそろ終盤。
お酒もほろ良く回ってきて僕たちは、そのまま夜の海へと向かった。



―taku―
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by goro0124 | 2009-09-10 18:42 | etc

8月に読んだ本



『悼む人』 天童荒太
『ブルータワー』 石田衣良
『冬の紳士』 大沸次郎
『人間失格』 太宰治
『堕落論』 坂口安吾
『カルロ・スカルパ』 A.F.マルチャノ



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最近、公園で読書をするというのが自分の中で大切な時間になっている。
読書はもっぱらカフェが多かったが、何気なく近くの公園に足を伸ばそうと思った。

近所にある、普通の公園。
昼下がりには子供たちや親子が楽しそうに時間を過ごしている。

当たり前の風景の中で、読書をするというような、ありふれたことをする。

実はこういうことが、凄く大切なことなんだと思う。


スペインに行って何を学んできたか?と自分を振り返る。

もちろん建築も学んだ。文化も学んだ。スペイン語もちょっと話せるようになった。
でも、一番大きなことは、“当たり前の豊かさ”を学んできたことだと思う。



住んでる町が美しい。

カフェのコーヒーが美味しい。

定時には仕事を上がり、プライベートを大切にする。

何はなくとも、そこには透き通る太陽があり、海がある。

美味しいお酒があり、供に語れる仲間がいる。



それは、月並みな言葉で言えば“当たり前の幸せ”ということなのだ。





―taku―
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by goro0124 | 2009-09-06 14:23 |